<Header>
<Author: 宋之問>
<Title: 和姚給事寓直之作>
<Format: 格式不明>
<Year: 1964>
<BookName: 唐詩選　上>
<Translator: 斎藤晌>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 姚給事が寓直の作に和す>
<BookPage: 282>
<UsedPage: 1>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
清論滿朝陽，
高才拜夕郎。
還從避馬路，
來接珥貂行。
寵就黃扉日，
威回白簡霜。
柏臺遷鳥茂，
蘭署得人芳。
禁靜鐘初徹，
更疎漏漸長。
曉河低武庫，
流火度文昌。
寓直恩徽重，
乘秋藻翰揚。
暗投空欲報，
下調不成章。
<End Poem>
<Translation>
姚君に對するよい評判が朝廷にみちみちていたので、高い才能が認められて、給事中の榮職につかれることになった。君が侍御史であったときは、昔、その乗馬が人に避けられたという桓典のように衆人から畏敬された。そこから貂を冠にさしはさむ榮職の勤務に拔擢されたもうた。天子の恩寵により黄門給事として天顔に咫尺することになられたが、それには國憲の正しさを守って何物をもはばからなかった君の威名が聞こえていたからであろう。御史臺に勤務されたころは、君の力によりその柏の茂りを増し、秘書省に勤務されたころは、別名を蘭署というとおり、君の人柄によって蘭の花のようにかおったものであった。
さて、君は今、門下省に當直されて、高作をものしてわたしに贈られたが、宮中の夜は静肅で、鐘の音もよくとおり、夜の更けてゆくのも間遠に感ぜられ、漏刻のひびきも次第に長く聞こえてくる。曉けがたになると、天の川が武器庫の上にたれ、さそり座の赤い星が宮殿の上をわたってゆく。まことに、この世ならぬ天上界のすがたである。まして、姚君が當直される御殿は特別の恩旨によるもので、光榮の次第と考えられている。それにさわやかな秋の氣分に乘じてできた御作は、なかなかりっぱなもので、それをわたしのような無能な連中にお贈りくださったことは、じつにもったいない話である。もちろん、およばずながらお返ししたい氣持ちはあるが、なんといっても格調の低いもので、こんなできそこないのものになったことは、まことにおはずかしい。
<End Translation>
<Formatted Translation>
姚君に對するよい評判が朝廷にみちみちていたので、
高い才能が認められて、給事中の榮職につかれることになった。
君が侍御史であったときは、昔、その乗馬が人に避けられたという桓典のように衆人から畏敬された。
そこから貂を冠にさしはさむ榮職の勤務に拔擢されたもうた。
天子の恩寵により黄門給事として天顔に咫尺することになられたが、
それには國憲の正しさを守って何物をもはばからなかった君の威名が聞こえていたからであろう。
御史臺に勤務されたころは、君の力によりその柏の茂りを増し、
秘書省に勤務されたころは、別名を蘭署というとおり、
君の人柄によって蘭の花のようにかおったものであった。
さて、君は今、門下省に當直されて、高作をものしてわたしに贈られたが、
宮中の夜は静肅で、鐘の音もよくとおり、夜の更けてゆくのも間遠に感ぜられ、
漏刻のひびきも次第に長く聞こえてくる。
曉けがたになると、天の川が武器庫の上にたれ、
さそり座の赤い星が宮殿の上をわたってゆく。まことに、この世ならぬ天上界のすがたである。
まして、姚君が當直される御殿は特別の恩旨によるもので、光榮の次第と考えられている。
それにさわやかな秋の氣分に乘じてできた御作は、なかなかりっぱなもので、それをわたしのような無能な連中にお贈りくださったことは、じつにもったいない話である。
もちろん、およばずながらお返ししたい氣持ちはあるが、なんといっても格調の低いもので、
こんなできそこないのものになったことは、まことにおはずかしい。
<End Formatted Translation>